【千代田区 ワクチン接種】区民の7割が1回目の接種を完了!

おはようございます。樋口高顕/ひぐちたかあきです。

千代田区は9月6日時点で、70.4%の区民の皆さまが1回目の新型コロナワクチン接種を完了しました。

年代別の接種率を見ましても、1回目の接種率は全年代で半数を超えています。

ご理解とご協力を頂きました区民の皆さまをはじめ、医師会、薬剤師会、協力病院、そして歯科医師会、歯科大など多くの関係者の方々のご尽力を頂きました。そのご労苦に心から感謝申し上げます。

現在、日本全国でワクチン接種が加速しています。

(参考:NHK新型コロナウイルス特設サイト

現下の厳しい局面において、国や都道府県に加え、住民の命と暮らしに直結し、最前線を担う私たち基礎自治体では、すでに各地各様、ワクチン接種に関するさまざまな対策が進められていると思います。

千代田区が接種率7割に至るまで

千代田区にとって接種率7割に至るまでは、本当に長い道のりでした。

区長に就任した2月8日以降、まさに区役所・全庁一丸となり、さまざま知恵を絞り、シミュレーションを重ね、現場での創意工夫・改善、先手先手でチャレンジ、関係機関と調整するなど、あらゆる手を尽くしてきました。

そうした中、千代田区は重症化リスクの観点から、まずは5月初旬から、高齢者施設入所者への出前型の「巡回接種」を開始。5月末以降は、個別接種方式をとられる基礎的自治体も多かったのですが、千代田区では効率性を考え、区有施設や関係機関による(最終的には8会場となった)「集団接種」方式を基本としました。

そこで念頭に置いたのは、電話やネットからの接種予約の集中による混雑・混乱です。

こうした事態を防ぐため、「コロワくんサポーターズ」のご協力でLINEチャットボットを開始、そして年代ごと基礎疾患の有無などによる「段階的な接種券の配布」にしました。

また5月当初から危惧されたのは住民接種で使われるファイザーワクチンの安定的な供給の如何でした。

千代田区はファイザーワクチンが不足することを見越し、動きました。

まず取り組んだのは、貴重なワクチンの徹底活用です。

突然のキャンセル(当日体調不良、二重予約など)が出てもしっかりと使い切ることでした。

余剰ワクチンの活用」は、これまでの感染事例やリスクを踏まえ、区民の皆さまへの影響が一番ある職員・スタッフから接種していくべきと指針を作り、感染者対応の保健所、宿泊療養施設、福祉施設などの職員スタッフをリスト化し、 そこでもさらに余剰が生じた際には、廃棄されないよう、職員リストも作成しました。

わたし自身も余剰ワクチンで接種させていただきました。

しかし、そもそものファイザーワクチンの供給が細くなっては区民の皆さまへの接種が停滞してしまいます。

そこで、5月から国と調整を続け、基礎自治体の住民接種でモデルナワクチンを活用できないか、職域接種において住民接種枠をいただけないか、など様々な提案を先手で働きかけ、結果、自治体としてはおそらく初めてとなる「歯科大学でのモデルナ接種」が実現しました。

さらには基礎自治体の集団接種においてはモデルナ活用も早々に認めていただいていました。

実際に、区の集団接種会場でモデルナ活用も行われる予定でしたが、結果、モデルナ自体も全国的に不足し始めたため、中止となりましたが千代田区は先手で早期に申請していたため、代替としてファイザー9箱が納品され、区としても一定数の確保ができました。

働き世代、若年層への接種を加速

そうした中、別の課題も浮上してきました。

第5波が始まる7月、順調に接種が進んだ高齢者の感染が少なくなったものの、相対的に働き世代、若年層の感染が増えてきたのです。

そこで50代以下の接種を加速するため、幾つかの施策を打ち出しました。

宋美玄医師 からの動画メッセージ

<3人の専門家にご協力頂き、メッセージ動画をYouTubeで配信>

  • 若い世代の方へは、テレビ出演も多く感染症に知見のある水野泰隆医師
  • 女性や妊婦の方へは、産婦人科医の宋美玄医師
  • お子様や保護者の方へは、小児科医の加賀一兄医師

(観光大使就任の)リラックマのクリアファイルを進呈

  • 集団接種会場で接種された30代以下の希望者を対象

<夜間接種や託児サービス付き接種を開始>

  • 働き世代や子育て世代に向けて

防災無線や青パト、安全安心メールなどで予約状況を適宜発信

  • 広報紙やSNSなどでは情報が届きにくい方に向けてダイレクトに

区民サービスの維持。保育や教育現場の安全・安心

なお希望される区民の皆さまへの順調で着実な接種とともに、忘れてはならないのは、コロナ禍における区民サービスの維持です。

区民サービスの現場でクラスターが発生することを防ぐため、教職員や保育士、区役所の総合窓口、清掃事務所などエッセンシャルワーカーの接種も、区内で行なわれる職域接種にご協力頂き、完了することができました。

ほかにも、CO2センサーを活用した「ワクチン接種会場の「換気・混雑具合の見える化」、アース製薬、大塚製薬、コカ・コーラボトラーズの企業さまによる集団接種した「高齢者への入浴剤や飲料の進呈」など、様々な創意工夫もありますが、こちらでは割愛させて頂きます。

千代田区の総力をあげて

さて、いよいよ10月中には、8割の区民の方の2回目接種完了が視野に入ってきました。

一方で、世界ではワクチン先進国でのブレークスルー感染、感染力の強い新たな株の出現など、予断を許さない状況もあります。

長期化するコロナ禍。未知の有事が続き、基礎的自治体の現場は戦場です。

千代田区の総力をあげて、未曾有の困難に直面する区民の命と暮らしを守る。

これからも機動的に、着実に迅速に、力の限り、対策を進めてまいります。

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