備えよ常に、2年ぶりに千代田区災害対策本部 運営訓練を実施

こんにちは。樋口高顕/ひぐちたかあきです。

2021年10月7日、311以来の震度5強も観測

昨年10月7日午後10時41分頃、千葉県北西部を震源とする地震が発生しました。千代田区内は震度4でしたが、都内では東日本大震災以来10 年ぶりとなる震度5強も観測されました。

区内では大きな被害の報告はありませんでしたが、改めて、日頃の心構えの大切さ、そして災害発生時における対応体制の点検・強化の必要性を痛感しました。

2年ぶりに千代田区災害対策本部運営訓練を実施

先日、区役所において令和3年度災害対策本部の運営訓練を行いました。

この訓練は、大規模災害が発生したと想定して災害対策本部を設置し、災害情報の収集・整理・伝達を行うと同時に、状況の判断および意思決定を「疑似演習(ロールプレイング)」方式で行うものです。

災害対策本部運営訓練を実施~迅速な対応のため、ロールプレイング方式で~(令和2年1月9日配信)

令和2年までは幹部職員も参加し大規模に行われましたが、昨年度は感染拡大で中止。今年度は感染防止対策を行なった上で、縮小して実施しました。

区には、区民と通勤・通学の昼間人口、そして来街者の皆さんを守る責務があります。

演習の主体は、発災現場を担う職員

訓練では、被害や混乱をできる限りリアルに想定し、それへの対応を具体的かつ実務的に詰めていくことが大切と考えます。
発災時の現場実務を担う職員がプレイヤー(疑似演習の主体)となり、所属課の所管業務に即して「初動調査班」、「施設班」、「相談班」、「避難行動要支援者支援班」、「建物調査班」、「帰宅困難者対応班」、「救援物資班」等の各班に分かれ、関連情報の収集・分析・共有の演習を実施しました。
さらに、演習を通じて判明した問題点や課題について、コントローラー(演習の補助)の災害対策・危機管理課と陸自OBの訓練支援事業者の指示・指導を仰ぎました。

図上訓練では、MCA無線の取扱い、地図・オーバーレイ(ビニールなど透明なものを地図に重ねて各種情報を記載する)の活用、天候や各機関の被害・対応状況も確認しました。

麹町・神田・万世橋・丸の内、警察署と消防署も初参加

また今回からは、区内の警察署、消防署の職員(リエゾン)も訓練に参加いただきました。
区職員にとっても情報が錯綜する中で優先順位をつけながら対応、報告の訓練は実践的であったこと、また今後はデジタル機器の活用の検討も始めました。
区災害対策本部⇔リエゾン⇔警察署・消防署など防災の関係機関との連携は、特に発災直後の初動対応において、極めて重要です。
今後も機会を捉えて、一層強化してまいります。

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