こんにちは。樋口高顕／ひぐちたかあきです。
現在、区指定文化財の紀伊国屋三谷家コレクションが日比谷図書文化館にて、特別展「浮世絵をうる・つくる・みる」開催。華やかで艶やか。目眩く浮世絵の世界。劣化しやすいという赤・紫も鮮やか、保存も良好！
千代田区も主催に連ねており、内覧会へ伺いました。迫力あったひとつふたつが、歌川国芳『本朝水滸伝豪傑八百人一個 尾形周馬寛行』『本朝水滸伝剛勇八百人一個 渡辺源二綱』(頼豪阿闍梨など京極先生の百鬼夜行シリーズで見知ったものも)歌川広重『五十三次名所図会』も良かった。江戸(日本橋)と京を結ぶ、東海道の風物と景。磨かれ究めた色彩と構図。キャラクターとリアリティ。デザインとしても、おそろしく研ぎ澄ます。時代を超越…唸りました。
眺めていると二百年前の江戸の人々の営みが甦ります。当時の空気。この色彩空間で暮らし、生業がありました。紀伊国屋三谷家は、神田塗師町(現在の鍛冶町二丁目)の金物問屋を営み、浮世絵師たちのパトロンとなり制作のプロデュースされていました。展覧会では、浮世絵制作(彫師、絵師、摺師など)の裏側も解説。
夏本番、暑いが続きますが、熱中症にお気を付け頂きながら、ぜひ皆さん足をお運びください。三谷家からの寄託・ご協力のもと、日比谷図書文化館・学芸員さん企画・製作の渾身の特別展、お薦めです！
会期は、前期 7月17日（土曜日）～8月15日（日曜日）後期 8月18日（水曜日）～9月19日（日曜日）
詳しくは、下記webをご確認ください。