【秋葉原 客引き行為】秋葉原の安全・安心に向け対策強化!

こんにちは。樋口高顕/ひぐちたかあきです。

数年前から、外神田・秋葉原の皆さんから直接お話を伺い、また警察・消防など関係機関と意見交換を重ねてきた、秋葉原地区の客引き行為問題。本年2月に区長就任後、ただちに対策強化に着手。区としての方針をまとめ、先日の記者会見となりました。内容については多数お問合せも頂きましたので、以下、要旨をご報告します。

〇背景

これまで秋葉原は、江戸以来の町人地、明治以降は水運とともに鉄道など交通・物流の要衝、青物市場、戦後は電気街、アニメ・アイドルなどサブカルの聖地、世界でも注目されるAkibaなど、時代ごとに変容してきました。そしてそもそも外神田には小学校、幼稚園があり、住んでいる方がおられます。そうした中でこの街は絶妙なバランスを保ち、活力と賑わいを生み出してきました。しかし昨今、そもそもコミュニティや賑わいの基盤である「街の安全・安心」を妨げる違法な状態が散見され、バランスが崩れてきたと認識しています。

〇安全・安心プロジェクトの発足

地元団体「アキバ21」による客引き防止パトロール、区の「客引き防止条例」制定、民間警備員による注意喚起など展開してきましたが、根本的な解決には至っていません。自主的な取組だけでは対応が困難と判断、そこで区が中心となり、外神田にお住まいの方、事業者の皆さん、そして秋葉原を愛する方に安全・安心を実感していただけるよう、プロジェクトを立ち上げます。なお規制することが目的ではありません。あくまで、長期化するコロナ禍に乗じてさらに安全・安心が脅かされるようになった秋葉原に、再び活気と賑わいを取り戻すことが目的です。

〇オール秋葉原の活動団体

まず取組みの1つめは、オール秋葉原の活動団体の設立です。自主的な取組だけでは困難な状況であることから、活動団体を立ち上げ、行政や警察、消防などの関係機関とアキバ21などの地域団体が重層的、横断的に繋がることとします。そこで、迅速な情報共有を行い、それぞれ所管法令で対応することで環境改善を図るほか「地域・関係機関、皆が秋葉原に目を向けている」ように再構築します。

〇警察とさらなる連携

2つめは、警察とのさらなる連携の強化です。外神田の方々や秋葉原を愛する皆さんに安全・安心を実感していただくのに欠かせないのは治安対策であり、検挙こそが環境改善の特効薬です。本日、警視庁から秋葉原における摘発について発表がありました。これまで私も、都議時代からそして区長に就任して以降も、外神田の区民の皆さんの思いや声を届けながら今後の在り方などについて万世橋警察署と協議を重ねてまいりました。こうしたことを受けて、今回の摘発に繋げていただいた警視庁には深く敬意を表しております。今後さらに関係の深化を図り、今、まさに取り組むべき具体的な課題などをタイムリーに共有することで区としても治安の回復に寄与してまいります。

〇警備員や指導員の強化・運用

3つめは、民間警備員による警戒の強化です。新宿や池袋における客引き防止対策の経験、ノウハウを最大限に生かすため、運用日数と警戒内容の強化を図ります。そして区や警察との連携をより強固なものとし、合同パトロールなどあらゆる面で連携を図ります。4つめは、生活環境改善指導員の多角的運用です。千代田区では、区独自の警察官OBOGを中心とした生活環境改善指導員がいます。現在、路上喫煙の指導取締りを主な業務としていますが、ノウハウを活かし、客引き防止パトロールへの運用についても検討します。

〇女性への啓発活動

最後に客引きを行っている女性たちについてです。まず、客引きの女性たちはおおむね10代後半から二十歳前後の女性であり、働くきっかけはSNSと聞いております。SNS上で「気軽にできるバイト。怖くない。安全」とうたい、比較的高額な時給を提示し、バイト募集をかけています。違法の認識もなく、気軽に応募しているとのことです。経営者まで取締りや指導が届くことも重要ですが、女性たちへの啓発活動、救済活動などにもしっかりと取り組みます。

こうした取組みを「オールAkiba」となり取り組むことで、外神田・秋葉原の安全と安心を保ち、アフターコロナも賑わい、活力ある街を実現できるよう、努めてまいります。皆さまにもご理解とご協力頂きますよう、よろしくお願いいたします。

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